ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北原怜子」の意味・わかりやすい解説
北原怜子
きたはらさとこ
[没]1958.1.23. 東京
社会奉仕家。「アリの町のマリア」と呼ばれた。富裕な家庭に生れ,恵まれた環境のなかで育った。 1949年カトリックに入信,当時生活困窮者のため活動していたゼノ修道士との出会いから,東京浅草の廃品回収業者の町 (アリの町) を知り,その生活更生運動に協力するようになった。 52年,「アリの町」に住込んで住民と苦楽を分ちながら,主として子供たちの世話にあたり,その献身的な愛情と自己犠牲によって周囲に大きな感化を及ぼした。過労のため結核を病み,58年「アリの町」で死去。
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