北原怜子(読み)きたはらさとこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北原怜子」の意味・わかりやすい解説

北原怜子
きたはらさとこ

[生]1929.8.22. 東京
[没]1958.1.23. 東京
社会奉仕家。「アリの町のマリア」と呼ばれた。富裕な家庭に生れ,恵まれた環境のなかで育った。 1949年カトリックに入信,当時生活困窮者のため活動していたゼノ修道士との出会いから,東京浅草の廃品回収業者の町 (アリの町) を知り,その生活更生運動に協力するようになった。 52年,「アリの町」に住込んで住民苦楽を分ちながら,主として子供たちの世話にあたり,その献身的な愛情自己犠牲によって周囲に大きな感化を及ぼした。過労のため結核を病み,58年「アリの町」で死去

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北原怜子」の解説

北原怜子 きたはら-さとこ

1929-1958 昭和時代後期の福祉活動家。
昭和4年8月22日生まれ。昭和24年カトリックに入信。ゼノ修道士にみちびかれ,東京隅田公園の廃品回収業者の集落「蟻(あり)の街」にすみこみ,子供たちや病人の世話に献身し,「蟻の街のマリア」とよばれた。昭和33年1月23日死去。28歳。東京出身。昭和女子薬専卒。著作に「蟻の街の子供達」。

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