形のうえでは主権をもつ独立国であるが、社会の実質において植民地と変わらないような国を半植民地という。外国がある地域を自国の領土とし、排他的に支配するものが植民地であるのに対して、外国がその地域の名目的独立を維持することを得策として自国の領土としない場合、あるいは完全な植民地とするに至らない場合、関連する外国勢力が複数であって相互に牽制(けんせい)する場合など、独立国としての名目を残して、経済権益の獲得や租借地の設定など、事実上植民地と同様の状態に置くものが半植民地である。20世紀前半における中国やエジプトなどがその典型とされる。
[斉藤 孝]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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