デジタル大辞泉
「半植民地」の意味・読み・例文・類語
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はん‐しょくみんち【半植民地】
- 〘 名詞 〙 外国に支配され、名目だけの独立を与えられている地域。独立国でありながら、実質的には他国の勢力に制圧され、植民地と同様の状態にある地域。
- [初出の実例]「殖民地、半殖民地、及び被占領国民の思考は、決して真直には伸びえない」(出典:広場の孤独(1951)〈堀田善衛〉三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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半植民地
はんしょくみんち
semicolonial state
形のうえでは主権をもつ独立国であるが、社会の実質において植民地と変わらないような国を半植民地という。外国がある地域を自国の領土とし、排他的に支配するものが植民地であるのに対して、外国がその地域の名目的独立を維持することを得策として自国の領土としない場合、あるいは完全な植民地とするに至らない場合、関連する外国勢力が複数であって相互に牽制(けんせい)する場合など、独立国としての名目を残して、経済権益の獲得や租借地の設定など、事実上植民地と同様の状態に置くものが半植民地である。20世紀前半における中国やエジプトなどがその典型とされる。
[斉藤 孝]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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半植民地
はんしょくみんち
名目上は独立国であっても外国資本の進出によって経済的自由を失った国の状態
帝国主義列強の経済的侵略を受けて,主権はあっても経済的独立性が弱く,列強の植民地と同様に,事実上政治的にも従属している国をいう。19世紀後半以降の中国やイランが典型とされる。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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