中国、唐代初期の禅僧。諡号(しごう)は大慧禅師(だいえぜんじ)。金州(きんしゅう)(山東省)の出身で、生まれたときに奇瑞(きずい)があったという。15歳で荊州(けいしゅう)(湖北省)玉泉寺(ぎょくせんじ)の弘景(こうけい)(634―712)律師のもとで出家し、律蔵を学んだ。嵩山(すうざん)の慧安(えあん)に参じて大悟し、そののち曹渓(そうけい)へ行き、禅宗第六祖の慧能(えのう)に師事して法を嗣(つ)いだ。713年(先天2)南岳の般若寺(はんにゃじ)に居住した。開元年中(713~741)に馬祖道一(ばそどういつ)が彼の法を嗣ぎ、その法系がのちに江西を中心に盛んとなり、のち臨済(りんざい)宗、潙仰(いぎょう)宗などの宗派に発達した。また彼の法系は、青原行思(せいげんぎょうし)の法系(第六祖慧能―石頭希遷(せきとうきせん)―青原行思)とともに中国禅の主流をなす南宗(なんしゅう)禅の重要な立場にある。744年(天宝3)8月11日に没した。著述に『南岳大慧禅師語録』1巻がある。
[椎名宏雄 2017年4月18日]
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