占冠村(読み)しむかつぷむら

日本歴史地名大系 「占冠村」の解説

占冠村
しむかつぷむら

面積:五七一・三三平方キロ

上川支庁管内南端の自治体名。勇払ゆうふつ郡に属し、明治三八年(一九〇五)勇払郡辺富内へとない(一部は現穂別町)から分村して成立した。北から東は空知郡南富良野みなみふらの町、東から南は日高支庁沙流さる郡日高町・平取びらとり町、西は胆振支庁勇払郡穂別ほべつ町、夕張市に接する。北の夕張山地と南の日高山脈に挟まれた丘陵地帯で、北部の南富良野町境にトマム山(一二三九・三メートル)、東部に狩振かりふり(一三二三・四メートル)がある。中央部を川が西流し、南部を西流してきた双珠別そうしゆべつ川が村域西部で鵡川に合流する。村域の九四パーセントを山林が占め、耕地は河川流域にわずかに分布するにすぎない。JR石勝線が鵡川に並行して中央部を横断し、村内には占冠駅とトマム駅がある。国道二三七号が西部を縦貫し、金山かなやま峠を経て南富良野町金山、日高峠を越えて日高町に通じる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「占冠村」の意味・わかりやすい解説

占冠〔村〕
しむかっぷ

北海道中南部にある村。地名アイヌ語のシモカプ (非常に静かな流れの上流の意) に由来。日高山脈と夕張山地に囲まれた鵡川 (むかわ) の最上流域に位置し,村域の大半は 1000m内外の山地。林業と畜産業 (肉牛) が主産業であるが,1981年道央,道東を連絡する石勝線が開通し,札幌,千歳空港 (現新千歳空港) と鉄道で結ばれ,観光開発が進められている。国道 237号線,274号線が通る。面積 571.41km2人口 1306(2020)。

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