コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

原始国家 げんしこっか primitive state

2件 の用語解説(原始国家の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原始国家
げんしこっか
primitive state

伝統的国家ともいう。いわゆる「未開社会」や植民地化以前のアフリカなどに残っていた王制に対して適用された用語。一般に,近代国家,歴史上の古代国家と区別して用いられたが,今日では,進化主義人類学の衰退とともに,これらの王制に人類史上の原始的な国家形態の残存をみることは行われなくなっている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

原始国家
げんしこっか

アフリカのズールーアンコーレ中南米インカ帝国アステカ帝国などのように、文字をもたない社会でありながらも高度に組織された政治形態をもち、国家とよぶにふさわしい機構を整えている社会は、原始国家とよばれ、国家の一形態、あるいは特殊な国家として扱われてきた。
 これらの社会は、中央集権的権威の存在、一般人民と異なる行政官によって構成される行政機構、整備された司法制度、富と権威の社会的分布、そして権威と権力の分布に応じた階層の存在などによって、国家としての要件を満たすとされる。そして、近代国家や古代国家などと比較して特徴的なのは、王が単なる世俗的統治者ではなく、神話・伝説によって神話的起源をもち、また象徴物の存在などによって神格化されていること、そしてさらに、そのことによって王権が正当化されていることなどであるとされてきた。しかし、ヨーロッパやアジアの古代国家とは共通点が多く、原始国家の特殊性は疑問視されてきている。また、アフリカのアンコーレ王国は征服によって形成されたため、国家起源に関する征服説の例証として扱われることがある。[豊田由貴夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

原始国家の関連キーワード多元的国家論法人類学未開社会未開法所謂グンプロビッチう(齲)食起泡性収れん(斂)味未開美術

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone