六訂版 家庭医学大全科 「原発性線毛機能不全」の解説
原発性線毛機能不全
げんぱつせいせんもうきのうふぜん
Primary ciliary dyskinesia
(呼吸器の病気)
どんな病気か
気道上皮の線毛や精子の
原発性線毛機能不全のなかでも、気管支拡張症、
原因は何か
先天性疾患です。遺伝様式としては、
本疾患の発生頻度は、2万~6万人に1人といわれており、その約半数がカルタゲナー症候群を呈するといわれています。
症状の現れ方
線毛運動不全のため、幼児期からの慢性副鼻腔炎(いわゆる
検査と診断
前述のような症状が幼少の頃から認められる場合は、本疾患を疑います。線毛の構造や機能異常の診断が重要であり、精子の運動性の観察や、鼻粘膜の線毛の微細構造の観察などが必要となります。
治療の方法
本疾患に対する根治療法はありません。日頃からの
病気に気づいたらどうする
呼吸器内科や耳鼻科を受診してください。また、小児期であれば小児科を受診します。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報