取回し(読み)トリマワシ

デジタル大辞泉 「取回し」の意味・読み・例文・類語

とり‐まわし〔‐まはし〕【取(り)回し】

身のこなし。立ち居振舞い。
背恰好から―、声は全然まるで違うがね」〈紅葉多情多恨
とりなし。処置
「何んな人間に対しても―の上手なお前は」〈近松秋江疑惑
力士のまわし。
花車衣服を脱ぐと下には―をしめている」〈円朝真景累ヶ淵

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精選版 日本国語大辞典 「取回し」の意味・読み・例文・類語

とり‐まわし‥まはし【取回・取廻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 身のこなしや風体。たちいふるまい。
    1. [初出の実例]「身のとりまわしの上手さうなときけば」(出典:評判記・野郎大仏師(1667‐68)伊藤小太夫)
  3. とりなし。処置。とりあつかい。
    1. [初出の実例]「カノ ヒトノ torimauaxiga(トリマワシガ) ハヤイ、または、ヲソイ」(出典日葡辞書(1603‐04))
  4. 力士の化粧まわし。まわし。
    1. [初出の実例]「角力の内は夫婦連れ、〈略〉見世は初日の餝物(かざりもの)半紙毛氈〈略〉・脇指・取褌(マハシ)」(出典:浄瑠璃関取千両幟(1767)二)

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