歯と口腔に関連のある疾病と異常を予防して、その正常な発育を図り、全身の健康の保持増進に貢献することを目的とする学問である。歯および口腔は身体のごく一部にすぎないが、消化器官の入口であると同時に呼吸器系の一部分でもあり、全身の健康ときわめて密接な関連がある。口腔衛生学は、一般的には個人口腔衛生学(狭義の予防歯科学)と社会口腔衛生学(公衆歯科衛生学)とに分けられる。個人口腔衛生学は、個人およびその家族の口腔の疾病の予防と健康の保持増進を図る手段を研究する学問であり、公衆歯科衛生学は、集団、社会を対象として前述の活動を行う手段を研究する学問である。口腔衛生の歴史は古く、古代エジプトにおいてすでに歯ブラシや歯みがき剤と考えられるものがあり、わが国でも古代から口すすぎの行われていたことが知られている。しかしながら、今日のような口腔衛生学としての位置づけがとられたのは第二次世界大戦後であり、急速に発展した学問領域である。
[市丸展子]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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