日本歴史地名大系 「古城山」の解説 古城山こじようやま 和歌山県:東牟婁郡古座町古座浦古城山[現在地名]古座町古座古座川河口の左岸にあり、通称を上(うえ)の山という。山頂に戦国時代に築かれた山城がある。古くは城揚(しろあげ)山といい、のち古城山(虎城山)と称された。中腹に城主高川原(高瓦)摂津守貞盛およびその子帯刀家盛の菩提寺青原(せいげん)寺があり、同寺の庫裏にある大柱二本はこの古材であるという。元亀―天正年中(一五七〇―九二)新宮の堀内氏善の家臣椎橋権(新)左衛門が佐部(さべ)城に拠り、口牟婁を攻略した。 古城山こじようやま 山口県:玖珂郡錦町府谷村古城山[現在地名]錦町大字府谷府谷(ふのたに)の字西村(にしむら)南方にある岡。頂上に三アールほどの平地があり、城跡と伝承される。「注進案」によれば、この地は康永―貞和年間(一三四二―五〇)頃、源国光と称する者の一族の居城で、大永年間(一五二一―二八)没落するまで続いた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報