日本歴史地名大系 「古町B遺跡」の解説 古町B遺跡ふるまちBいせき 新潟県:中頸城郡吉川町六万部村古町B遺跡[現在地名]上越市吉川区六万部 古町高田(たかだ)平野の北端、吉川(よしかわ)区の原之町(はらのまち)段丘の南側先端に位置し、標高約一三メートル、水田面との比高は約五メートル。県営圃場整備事業に伴い、平成四年(一九九二)に吉川町教育委員会(当時)が発掘調査を実施した。遺跡は縄文時代前期後半の集落、奈良・平安時代の集落、中世集落の複合遺跡である。とくに縄文前期後半の滑石製玉作遺跡としては、旧中頸城(なかくびき)郡域の代表的な遺跡である。縄文時代は前期後半の諸磯b式土器を主体とし、長径六メートル前後の楕円形で地床炉をもつ竪穴住居跡が五軒、石鏃・石槍・石匙・石錐・打製石斧・磨製石斧・石棒・石皿・石鋸・砥石・滑石原石・玉類などが出土した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報