デジタル大辞泉
「古記録」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こ‐きろく【古記録】
- 〘 名詞 〙 歴史学上の用語。特定の相手にあてて書かれたものを文書(もんじょ)というのに対して、特定の相手なしに書かれたものを記録とよび、比較的古い時代の史料となる記録を古記録という。特に日記をさして用いることが多い。公用を記した公日記と、個人的な私日記に大別され、平安中期以後は私日記が盛んとなった。現存の日記の筆者は、天皇、公卿、僧侶、武家などあらゆる階級の人々に及んでおり、その形態も、具注暦(ぐちゅうれき)に記した暦記や、儀式など特に記事の多い日条だけを別紙に書いた別記、あるいは日記の記事を内容により分類して編んだ部類記など多様である。これらの古記録を翻刻して刊行したものに「大日本古記録」「史料大成」「史料纂集」などがある。
- [初出の実例]「公家の古記録にいはく」(出典:随筆・安斎随筆(1783頃)四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の古記録の言及
【古文書学】より
…歴史研究のための根本史料は,記述史料と文書史料に大別される。前者は叙述的に記された編年代記,伝記等で,古記録と呼ばれ,写本の形で図書館に主として所蔵されている。後者は法律的または実用的な目的で書かれた証書,契約書,報告書,帳簿,訴訟記録,法令集で古文書と呼ばれ,主として[文書館]に所蔵されている。…
※「古記録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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