台槐(読み)タイカイ

デジタル大辞泉 「台槐」の意味・読み・例文・類語

たい‐かい〔‐クワイ〕【台×槐】

三台三槐。すなわち、古代中国の最高官位であった三公異称。三公は天の紫微宮を守る三台星に配され、また、代の朝廷で3本のえんじゅを植え、三公がそれに向かって座ったところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「台槐」の意味・読み・例文・類語

たい‐かい‥クヮイ【台槐】

  1. 〘 名詞 〙 三台と三槐。すなわち古代中国の最も高い三つの官位であった三公のこと。三公は天の紫微宮を守る三つの星である三台星に配され、また、周代の朝廷では三株の槐(えんじゅ)を植え、三公がこれに向かってすわったところからいう。
    1. [初出の実例]「長男則龍。作納言家風期台槐之葉」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上・夏夜陪左相府池亭守庚申同賦池清知雨晴応教)
    2. [その他の文献]〔梁書‐呂僧珍伝〕

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普及版 字通 「台槐」の読み・字形・画数・意味

【台槐】たいかい(くわい)

三公。庭に槐を植え、これに面して座を定めた。〔晋書袤等伝、論賛〕此の數は、或いはを以て台槐に處(を)り、或いは高名を以て保傅(ほふ)に居る。

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