台温泉(読み)だいおんせん

日本歴史地名大系 「台温泉」の解説

台温泉
だいおんせん

[現在地名]花巻市

花巻市北西部、花巻温泉の西方約一・五キロにある。台川に臨み、花巻温泉の湯元になっている。泉質は単純硫化水素泉、湯温は摂氏九八度。「管轄地誌」によれば、嘉慶元年(一三八七)当地の小瀬川徳右衛門が源泉を発見して湯場を開いたと伝える。花巻温泉に立つ元禄一〇年(一六九七)道標に「右ハ山みち 左ハゆのみち」とあり、また鍋倉なべくらの春日神社境内の弘化二年(一八四五)の道標には「左ハ西北ハ台ゆ松山寺」、さらに下幅したはばの文化二年(一八〇五)の道標に「右ゆみち」と記され、湯治に通うための「ゆみち」も開かれている温泉であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「台温泉」の意味・わかりやすい解説

台温泉
だいおんせん

岩手県中西部,花巻市の北西,花巻温泉の西 1.5kmにある温泉。市街地北部,六郎山の東南麓に位置する。湯量豊富な高温自噴温泉で源泉が多く,それぞれ泉質,泉温,効能も異なる。元中年間 (1384~92) の発見と伝えられ,江戸時代以来,湯治場として繁栄花巻温泉郷県立自然公園に属し,台八景の景勝地がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「台温泉」の意味・わかりやすい解説

台温泉
だいおんせん

岩手県中央部、花巻市(はなまきし)にある温泉。花巻温泉郷一つ。台川に臨む。泉質は単純温泉塩化物泉。1387年(元中4・嘉慶1)の開湯と伝えられ、湯量の豊富なことで知られる。湯治場として利用されてきたが、現在は一般旅館も多い。JR東北本線花巻駅からバスの便がある。

[川本忠平]

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デジタル大辞泉プラス 「台温泉」の解説

台温泉

岩手県花巻市、県中央部、台川に面する温泉。花巻温泉郷の温泉のひとつ

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