日本大百科全書(ニッポニカ) 「台湾山脈」の意味・わかりやすい解説 台湾山脈たいわんさんみゃく / タイワンシャンマイ 台湾島の脊梁(せきりょう)山脈。別称中央山脈。北は蘇澳(そおう)から島の東部を南南西に延び、最南端の鵞鑾鼻(がらんび)に至る。最高峰はほぼ中央にある玉山(ぎょくさん)(3997メートル)で、ほかに南湖大山(3740メートル)、秀姑巒山(しゅうこらんざん)(3833メートル)、関山(3660メートル)など3000メートルを超える高峰が連なる。西斜面には雪山(せつざん)山脈、阿里山(ありさん)山脈などの支脈が走り、東側は台東地溝帯に向かって急傾斜する。北部の高山には氷食地形がみられる。[劉 進 慶][参照項目] | 玉山 | 秀姑巒山 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「台湾山脈」の意味・わかりやすい解説 台湾山脈【たいわんさんみゃく】 台湾の脊梁(せきりょう)山脈で,中央山脈,雪山山脈,玉山山脈,阿里山脈(阿里山)の総称。北東岸の蘇澳に起こり南端の恒春半島に達する。標高3000m級の高峰が連なり,その西部は多くの支脈に分岐するが,東部は断崖をなして太平洋・台東地溝帯に臨む。最高峰は玉山(3952m)。山脈北部の高山には氷食地形を残すものもある。山麓の熱帯,亜熱帯から山頂の寒帯まで,豊富な植生の垂直分布が見られるほか,大理石などの天然資源も有名。→関連項目台湾|濁水渓 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報