阿里山(読み)アリサン

デジタル大辞泉 「阿里山」の意味・読み・例文・類語

あり‐さん【阿里山】

台湾中部にある山。標高2481メートル。良質のヒノキを産する。アーリーシャン

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精選版 日本国語大辞典 「阿里山」の意味・読み・例文・類語

あり‐さん【阿里山】

  1. 台湾中部にある阿里山系の主峰。標高二四八一メートル。ヒノキ、ベニヒツゲなどの大森林地帯

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百科事典マイペディア 「阿里山」の意味・わかりやすい解説

阿里山【ありさん】

台湾,嘉義県玉山西方の山群で,高さ1800〜2400mの高原をつくる。国家風景区。最高峰は大塔山2663m。2000m以上の地帯はヒノキ,ベニヒ,タイワンスギツガなどの密林におおわれ,日本統治時代から有名な良材の産地。阿里山森林鉄路は,始発の海抜30mの嘉義駅から終点の海抜2274mの沼平駅まで標高差が大きく,沿線の植物分布熱帯亜熱帯,温帯と垂直分布で変化するのが観察される。
→関連項目嘉義台湾山脈

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改訂新版 世界大百科事典 「阿里山」の意味・わかりやすい解説

阿里山 (ありさん)
Ā lǐ shān

台湾の中部山地にある観光地,林業地域。台湾最高の玉山の前衛にあたる18の連山総称で,標高1800~2400m。ベニヒ,タイワンヒノキ,ツガなどの原生林におおわれ,その伐採,輸送のため嘉義市との間に全長72kmの森林鉄道が通じている。夏でも気温は15℃以下で,観光を兼ねた避暑地として知られている。樹齢3000年を超えるヒノキの神木がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「阿里山」の意味・わかりやすい解説

阿里山
ありさん / アーリーシャン

台湾の中部にある山。玉山(ぎょくさん/ユイシャン)山脈の西側の支脈で、北東より南西に向けて18の連峰からなる阿里山山脈の主峰である。標高2481メートル。嘉義(かぎ/チヤイー)の東40キロメートルに位置し、嘉義から阿里山駅まで鉄道が通じる。近年バスも開通した。1904年日本人による森林開発が始められ、以来紅檜(べにひ)、扁柏(へんはく)、スギの良材を産出し、台湾の主要森林区の一つとなっている。昔から風光明媚(めいび)で知られた観光地であり、温度差による垂直分布の多様な森林植物の景観、樹齢3000余年の神木、日の出の雲海など、台湾八景の一つとして有名である。

[劉 進 慶]

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