世界大百科事典(旧版)内の合成ゴム工業の言及
【合成ゴム】より
…また,自動車の燃料消費を少なくするため,ころがり抵抗の低いタイヤ用の合成ゴム,アルコール混合ガソリンにも耐える耐油性ゴム,排出ガス対策で温度が高くなったエンジンルームでも使用可能な高耐熱耐油性ゴムなどの開発が進められている。
【日本の合成ゴム工業】
日本においてゴム加工工業が始まったのは1886年のことであるが,本格的なゴム工業として定着し,自動車タイヤの国内自給が可能になったのは1930年代中ごろからである(〈ゴム〉の項参照)。37年の日中戦争勃発などにより,原料ゴムの確保の面から合成ゴム国産化の必要性が考えられるようになり,それに対する関心はしだいにたかまっていった。…
※「合成ゴム工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」