和泊(町)(読み)わどまり

  • 和泊

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鹿児島県大島郡にあり、沖永良部島(おきのえらぶじま)の東半分を占める町。1941年(昭和16)町制施行。隆起サンゴ礁の島で、海岸には裾礁(きょしょう)もみられる。和泊港は沖永良部島の海の玄関で、国頭(くにがみ)には空港がある。中世、琉球王国(りゅうきゅうおうこく)に属したが、近世初頭の島津氏琉球侵略以後は薩摩(さつま)藩領。農業が中心で、ユリ、フリージアなどの花卉(かき)類、サトイモ、ジャガイモ、エンドウなどの野菜類、サトウキビの栽培のほか、肉用牛の飼育が盛んである。とくにえらぶユリは明治後期に自生していたテッポウユリを栽培化し、品種改良を重ねてきたもの。内城(うちじろ)にある琉球式の世之主(よのぬし)(島主)の墓は県史跡となっている。面積40.39平方キロメートル、人口6783(2015)。

[平岡昭利]

『『和泊町誌 民俗編・歴史編』(1984、1985・和泊町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android