四訂版 病院で受ける検査がわかる本 「喉頭・咽頭がん」の解説
喉頭・咽頭がん
●おもな症状
喉頭がんでは、声がれ(
咽頭がんでは、とくに上咽頭がんで症状が出ないことが多く、早期にリンパ節へ転移しやすくなります。進行すると
①喉頭鏡検査/喉頭内視鏡検査
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②生検(病理検査)
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③CT/MR/PET-CT
喉頭がんは問診と喉頭鏡、内視鏡で
喉頭がんでは、自覚症状についての問診と喉頭鏡検査で、およその見当がつきます。部位によっては、喉頭鏡ではよくみえないところがあるので、喉頭内視鏡の検査も重要です。これは、鼻口から細いファイバースコープを挿入して観察するもので、同時に病変の一部を採取(生検)して病理検査も行います。
また、がんの広がりを調べるために、CTやMR(→参照)を行います。
咽頭がんは内視鏡が中心に
咽頭がんの検査は、内視鏡での観察が中心になります。下咽頭のとくに食道に近い部分では内視鏡でもみえにくく、専門医の高い技術が必要です。
喉頭がんと同様に、CTやMRでがんの進展具合を確認します。また、リンパ節への転移がよくみられることから、頸部(首)の触診も有効です。下咽頭では、食道のX線造影(→参照)を行い、通過の具合を調べることもあります。
出典 法研「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」四訂版 病院で受ける検査がわかる本について 情報