精選版 日本国語大辞典 「喧」の意味・読み・例文・類語
やかまし・い【喧】
〘形口〙 やかまし 〘形シク〙
※評判記・色道大鏡(1678)五「をのをのは何をやかましく申さるるぞ」
② こまごまとした感じで、煩わしい。めんどうである。
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)中「はてやかましい。此忠兵衛をそれ程たはけと思やるか」
④ 形式にとらわれている。理屈っぽい。
⑤ 厳しい。厳格である。
⑥ 盛んに話題にされる。評判が高い。
やかまし‐が・る
〘他ラ五(四)〙
やかまし‐げ
〘形動〙
やかまし‐さ
〘名〙
かしま・む【喧】
※更級日記(1059頃)「かしまみて鳴戸の浦にこがれいづる心はえきや磯のあま人」
やかまし【喧】
〘名〙 やかましいこと。ごたごた。めんどうなこと。
※洒落本・面和倶噺(1806)二「けふは仕入の事でやかましがあっておそくなったじゃ」
さえ・く さへく【喧】
〘自カ四〙 さわがしい声で物を言う。聞き分けにくいように物を言う。→ことさえく
やかまし【喧】
〘形シク〙 ⇒やかましい(喧)
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