デジタル大辞泉
「四王」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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し‐おう‥ワウ【四王】
- [ 一 ] 四人の帝王。特に、中国古代の禹・湯・文・武、または舜・禹・湯・武の四人の聖王、あるいは桀、紂、厲、幽の四人の悪王。
- [初出の実例]「四天四睡の四をねがはずば、四王四皓の四をうらやむか」(出典:俳諧・本朝文選(1706)五・序類・四絶文章序〈李由〉)
- [その他の文献]〔春秋左伝‐成王二年〕
- [ 二 ] 清時代の四人の王姓の画家。南宗画を集大成した画家たちで、王時敏・王鑑・王原祁・王翬をいう。→四王呉惲(しおうごうん)。
- [ 三 ] 「してんのう(四天王)[ 一 ]」または「しりんおう(四輪王)」の略。
- [初出の実例]「津に至りて求め、当に相ひて捉へむと欲へば、四王の使有りて、誂へて言はく、免す可し」(出典:日本霊異記(810‐824)中)
- [その他の文献]〔金光明経‐二〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の四王の言及
【四天王】より
…須弥山(しゆみせん)の中腹にある四天王天(または四大王天,四王天)の四方に住んで仏法を守護する4体の護法神。四大天王,四王,護世四王ともいう。…
【南宗画】より
… では南宗画を唱えた意図は何であろうか。南北の系譜についていえば元以降,明・清にあってはどうかという点について董其昌,莫是竜は明言していないが,彼らの同調者あるいは後継者によれば,南宗は元の四大家ののち沈周(しんしゆう),文徴明,董其昌,清初の四王(王時敏,王鑑,王翬(おうき),王原祁(おうげんき))と続き,北宗は南宋画院の馬遠,夏珪,李唐,劉松年をうけて明の画院の戴文進にいたり,その後継者たちは浙江出身の戴文進にちなんで[浙派]と呼ばれ,沈周,文徴明ら蘇州(呉)出身者に代表される[呉派]文人画に対置される。そして浙派は呉派の側から狂態をたくましうする邪学であると非難されている。…
※「四王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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