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中国、明(みん)末清(しん)初の画家。王時敏(おうじびん)、王翬(おうき)、王原祁(おうげんき)、呉歴(ごれき)、惲格(うんかく)とともにいわゆる四王呉惲(しおうごうん)の一人。江蘇(こうそ)省太倉(たいそう)の出身で、明末の大文豪王世貞(おうせいてい)の孫。字(あざな)は元照(元炤)あるいは円照。号は湘碧(しょうへき)、染香庵主(あんしゅ)。廉州(れんしゅう)の知府となったので王廉州ともよばれた。1637年(崇禎10)40歳で官を辞し故郷で画業に専念。その画風は元末の四大家、とくに黄公望(こうこうぼう)、王蒙(おうもう)の風に倣い、宋(そう)の董源(とうげん)、巨然(きょねん)にさかのぼる董其昌(とうきしょう)の理論を学び受け継ぎ典型化した。王時敏とは同族、同郷、同年輩の親友で、祖父以来蓄えられた古画を臨模するなど、互いに画技を磨き、ともに正統派の画人として清代絵画の基礎を築いた。
[星山晋也]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…中国,清代初期の正統派文人画家を代表する王時敏,王鑑,王翬(おうき),王原祁(おうげんき),呉歴,惲寿平の6人。清初六大家。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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