


(き)と解されているが、舜も帝
(ていこく)ともいわれ、
も
(きょく)に従う形に近く、神話としても舜・
・
の間に関係がある。〔説文〕五下に
を
に作り、「
艸なり。楚には之れを
(ふく)と謂ひ、秦には之れを
(けい)と謂ふ。地に
(まん)し、生じて
を
ぬ。象形」(段注本)とするが、字形は草の象ではない。
地連華の字は
(しゆん)。〔説文〕一下に「木
(もくきん)なり」とする字である。
と通じ、むくげ。
立〕
キヨシ・サカシ・サイハヒ・タカシ
を部首とし、
(こう)の一字を属する。「
榮なり」と訓し、〔玉
〕には「
木榮
なり」という。
を
花としての部立てであるが、用例のない字である。
(
)声として
を収め、「木
なり。
に
さき、
(くれ)に
つる
なり」という。
(瞬)は〔説文〕未収。その字は
また
に作る。
sjiu
nを、〔山海経〕などにまた帝俊tziu
nに作る。声近くして通用したものであろう。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
中国の神話にみえる太陽神。《山海経(せんがいきよう)》に〈帝俊〉としてみえ,その妻羲和(ぎか)は十日を生み,常羲(じようぎ)(嫦娥)は十二月を生んだ。またその妻娥皇(がこう)は三身の国を生んだが姚(よう)姓で,四鳥を使者とした。この四鳥は,卜辞(ぼくじ)に四方の風神としてみえるもので,この伝承は明らかに殷人のものであり,殷がその王朝による支配を,神話的に表現したものとみられる。卜辞にみえる舜の字釈は,王国維の《卜辞所見殷先公先王考》にみえ,呉其昌の《続考》で補説されている。舜の父は瞽叟(こそう)で暗黒神。舜の庶弟の象(しよう)と謀って舜を殺そうとするが失敗し,象はのち南方の有鼻の国に封ぜられた。舜は南巡して蒼梧(そうご)の野に崩じて九疑山に葬られたが,この九疑の神が楚巫の祀(まつ)る最高神で,《楚辞》離騒に歌われ,舜のあとを追うて湘水(しようすい)に没した二妣の娥皇・女英は,湘君・湘夫人になったという。四鳥を使う話は,《書経》尭典に羲仲・羲叔・和仲(かちゆう)・和叔の四方牧民の官に転化している。
執筆者:白川 静
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中国、太古の伝説的な聖人の帝王。五帝の一人。姓は虞(ぐ)(有虞(ゆうぐ))、名は重華(ちょうか)。盲目の父、義母、異母弟の悪行に耐えて孝道を尽くし、30歳のとき推されて帝堯(ぎょう)にまみえ、与えられた試練を成し遂げて信任を得、50歳で堯の摂政となった。堯が亡くなったのち、その子に位を譲ろうとしたが、人心が舜に帰したので、ついに61歳で帝位についた。「天下、徳を明らかにする、皆、虞帝より始まる」(『史記』五帝本紀)といわれる聖人であったが、帝位について39年、南への巡狩の途中死亡したという。舜ののち禹(う)が帝位を継いだが、この堯、舜、禹の3代は儒家によって、禅譲による帝の交代がなされた理想的な世であったとされている。
[安倍道子]
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…巡守とも書く。《書経》舜典によると,舜は5年に1度天下をめぐり,諸国の君主に政治のやり方を奏上させ,舜は調べて功績があれば車馬や衣服を与えたといわれる。歴史上,大規模な巡狩を行ったのは秦の始皇帝で,天下を統一すると文武百官をしたがえて毎年のように各地を巡幸した。…
…湖南省にある湘水の神とされ,また洞庭湖の水神でもあって,湖中の君山にその祠廟がある。《山海経(せんがいきよう)》に洞庭の山に住む天帝の2人の娘のことが見え,漢の《列女伝》では,この2人は尭帝の娘で舜の妃である娥皇と女英であって,舜が蒼梧で死ぬと2人は湘水に身を投げてその神になったのだとされている。湘君と湘夫人はこの2女神に比定されるが,一説には湘君は男神,湘夫人は女神で,2人は夫婦なのだともされる。…
…十日は十干で,旬(十日)をもって暦を構成する殷には重要な神話的事実であるから,羿は夷の別系の神であろう。殷の祖神は舜(しゆん)で,その妻羲和(ぎか)は十日,常羲(じようぎ)は十二月を生んだ。舜は太陽神で,四鳥を使って四方に帝意を伝えさせ,これを治めた。…
※「舜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...