どじょうこうぶつ
土壌鉱物
soil mineral
土壌を構成する鉱物の総称。母岩や母材から受け継いだ一次鉱物(造岩鉱物),粘土質の母岩(堆積岩)から受け継ぐか,風化・土壌生成作用でできた二次鉱物(主に粘土鉱物),外来鉱物に分ける。砂画分(粒径2mm~20µm)に一次鉱物・外来岩片,シルト~粗粘土画分(20~0.2µm)に一次・二次鉱物,細粘土画分(<0.2µm)には二次鉱物が主に含まれる。二次鉱物には層状粘土鉱物,珪酸鉱物,三二酸化物鉱物,非晶質鉱物(アロフェン,オパーリンシリカなど),準晶質鉱物(イモゴライトなど)が含まれる。乾燥地域の塩類土壌には,炭酸塩・硫酸塩・塩類鉱物が多い。生物起原の珪藻・植物珪酸体(植物蛋白石)を土壌鉱物に含めることもある。
執筆者:加藤 芳朗・近堂 祐弘
参照項目:植物蛋白石
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
Sponserd by 
土壌鉱物
どじょうこうぶつ
soil minerals
土壌に含まれる一次鉱物と二次鉱物のこと。土壌を構成している粒子の大部分は、もとの母材物質(岩石あるいは砂礫(されき)層)の風化に由来する無機質成分で、それを一次鉱物と二次鉱物に分けることができる。一次鉱物は主として機械的風化作用で細粒化した岩片であり、比較的粗粒のもの(砂やシルトの粒子)からなる。一方、二次鉱物は化学的風化を経て可溶性の化学成分(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)が溶解したあとに二次的に生じたケイ酸塩鉱物や酸化物などの細粒子(粘土)である。一次鉱物は低倍率の顕微鏡で色や結晶の外形から識別でき、その土壌の母材を推定できるもの、また二次鉱物はX線回折や電子顕微鏡によって鑑定され、土壌生成過程の判断に供与される。
[浅海重夫・渡邊眞紀子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 
土壌鉱物
どじょうこうぶつ
soil mineral
土壌中の鉱物の総称。土壌が堆積されたかまたは溶岩から結晶化したときから化学的な変成を受けなかった鉱物を1次鉱物といい,造岩鉱物を主としてシルトまたはそれ以上の部分を占める。1次鉱物の分解結果かまたは1次鉱物が分解し再沈殿してできた鉱物を2次鉱物,または粘土部分を主として構成しているので粘土鉱物ともいう。これには1:1型結晶格子型アルミノケイ酸塩鉱物,言い換えればケイ素四面体層1層とアルミニウム六面体層1層からできているカオリン型,ハロイサイト型,2:1型結晶格子型アルミノケイ酸塩鉱物でこれには非膨潤型のイライトまたは含水雲母型と,膨潤型のモンモリロナイト型および結晶性をもたないアロファンがある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の土壌鉱物の言及
【土壌】より
…土性は土壌のもっとも不変的な基本的性質であって,土壌の物理性・化学性のいずれにも深く関係しており,この知識は土壌管理や作物栽培において重要な基礎となるものである。
【土壌鉱物】
土壌の主要構成分である鉱物は一次鉱物と二次鉱物に分けられる。地中深くで岩漿(がんしよう)(マグマ)が冷却して岩石を形成するさいに生成した鉱物,すなわち造岩鉱物を一次鉱物と呼び,造岩鉱物が地表の風化作用で変化して新しく生成した鉱物を二次鉱物と呼んでいる。…
※「土壌鉱物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 