在番(読み)ザイバン

デジタル大辞泉 「在番」の意味・読み・例文・類語

ざい‐ばん【在番】

勤番に当たっていること。
江戸幕府の軍事職制で、大番が京都二条城大坂城に、書院番駿府城交代で勤務したこと。
江戸時代大名改易の際、他の大名が幕府命令無主となった城地を守ったこと。

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精選版 日本国語大辞典 「在番」の意味・読み・例文・類語

ざい‐ばん【在番】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 勤番に当たって、その職を勤めること。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. 特に江戸時代、幕府の役人が二条、大坂駿府甲府城などの番(警備)に赴任すること。また、その勤務。
    1. [初出の実例]「一所々在番或御普請奉行或火之番等御役相勤寄合之面々は」(出典:御触書寛保集成‐三〇・明暦三年(1657)二月)
  4. 江戸時代、幕府の命令で大名・旗本が明城(あきじろ)の警備に当たること。
    1. [初出の実例]「越後信濃二州在番の面々に仰出さるる趣」(出典:東武実録(1684)一・元和二年七月五日(古事類苑・官位七八))

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