最新 地学事典 「地すべりの分類」の解説
じすべりのぶんるい
地すべりの分類
classification of landslides
地質条件による分類としては,日本では小出博(1955)の第三紀層・破砕帯・温泉地すべりが代表的。この分類は,災害の特徴から土地利用まで地すべりと生活の関連を深く追究したもので,広く使用されたが,第三紀という用語が国際的に廃止されたため,古第三紀層・新第三紀層地すべりが使われるようになり,破砕帯地すべりは実態に合わないので結晶片岩分布地帯地すべりなどの地質を反映した分類が使われることも多い。このほか,活動時期による分類(現代の地すべり・旧(古期)地すべり・化石地すべり),歴史・発達段階による分類(初生(一次)・再活動(二次)地すべりなど),形態を基準とした分類(円弧・板状(平面型)・舟底および椅子型),運動形式による分類(地塊型・崩壊型・粘稠型・流動型地すべり,creep型・slide型・flow型・fall型地すべり,「アースフロー」はflow型の現象として分類される),持続性による分類(慢性(継続)型・間欠的型・急性(崩壊)型地すべり),波及性による分類(前進性・後退性地すべり),材料を基準とした分類(岩盤・風化岩・崩積土(岩屑)・粘質土地すべり)などがある。地すべりに伴う崩積土は,地すべり崩積土ともいう。
執筆者:高浜 信行・山崎 孝成
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

