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地球の物理的性質 ちきゅうのぶつりてきせいしつphysical properties of the earth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地球の物理的性質
ちきゅうのぶつりてきせいしつ
physical properties of the earth

地球表面の重力と万有引力定数から,地球の質量が 5.977×1027g と決められ,これを地球の体積で割って,密度は 5.52 g/cm3 と求められる。重力測定と地震観測値から,地球内部は表層の地殻モホロビチッチ不連続面 (モホ面) から下 2900kmまでのマントルと中心部の (コア) に大きく3分される。地殻は大陸部が平均 35km,大洋底で平均 5km。地震波の速度から,大陸地殻の密度は平均 2.7 g/cm3 ,海洋地殻が3 g/cm3 内外で,マントルの密度は上部が 3.3 g/cm3 ,コアの近くが 5.5 g/cm3 ,核は 15~17 g/cm3 と推定される。マントルまで伝わる地震波のP波は核で急に速度が落ちて伝わるが,よじれ波のS波は核を伝わらず,外核は液状である。しかし核の中心部の半径約 1000kmの部分は固体とみられ,内核と呼ばれる。これらの物理的性質の差は物質にも関連し,地殻の大陸地殻は花崗岩質,海洋地殻は玄武岩質,マントルは橄欖岩,核は鉄を主成分とすると推定される。地球の主部は固体であるが,スカンジナビア半島における後氷期の隆起現象,人工衛星によって求められる地球の西洋なし状の形の資料から,長い時間のゆっくりとした運動に対しては粘性流体のようにふるまうと考えられる。地球内部の温度はモホ面あたりで 500℃,それからだんだん高くなり,地球の中心部で約 6000℃,圧力はマントル最下部で 140万気圧,中心部で約 350万気圧である。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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