主部(読み)シュブ

デジタル大辞泉 「主部」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ぶ【主部】

主要な部分。「エンジン主部」「論文主部
文の構成上、主語とその修飾語からできている部分。⇔述部
[類語]主体本体中心しゅじくかなめはしら中軸枢軸主軸主力基幹根幹中枢中核

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精選版 日本国語大辞典 「主部」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ぶ【主部】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おもなところ。主要な部分。大切な部分。
    1. [初出の実例]「旅順艦隊の主部(シュブ)は悲惨なる姿を以て再び港口を指して還り来たった」(出典銃後(1913)〈桜井忠温一九)
  3. 文の成分一つ。主語が修飾語をもっているとき、主語とその修飾語との全体を、述部または述語に対していう。〔改制新文典(上級用)(1938)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の主部の言及

【主語・述語】より


[形式論理学と文法]
 そもそも主語・述語とは,形式論理学における命題〈AはBである〉のA(それについて語るところのもの)およびB(Aについて語る事がら)に当たるものを,アリストテレスがそれぞれギリシア語でhypokeimenon,katēgoroumenonと表現したことにさかのぼるという。これが,その後ラテン語でそれぞれsubjectum,praedictumと表現され,論理学および文法の用語としてしだいに定着,今日のヨーロッパ諸言語でも継承され(たとえば英語subject,predicate),また他の言語でも用いられるようになり,日本でも主語・述語と訳してきたものである(形式論理学では主辞・賓辞とも,文法では主部・述部とも訳す)。当初のヨーロッパでは論理学と文法は密接な(元来は未分化ともいえる)関係にあり,共通の用語となったのだが,しかし,両者は目標も対象も異なる学問である(文法は今日では言語学の一部として位置づけられている)。…

※「主部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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