地質営力(読み)ちしつえいりょく(その他表記)geological agent

精選版 日本国語大辞典 「地質営力」の意味・読み・例文・類語

ちしつ‐えいりょく【地質営力】

  1. 〘 名詞 〙 地質学的現象を起こす種々の作用。風・流水氷河波浪など地表面に働いて、風化・削剥・運搬堆積などの諸現象を起こす外因的地質営力と、火成岩生成・変成作用・火山活動・地質の変形など地殻内部に働く内因的地質営力とがある。

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改訂新版 世界大百科事典 「地質営力」の意味・わかりやすい解説

地質営力 (ちしつえいりょく)
geological agent

地質作用geological processの原因となるさまざまな営力をいう。例えば,堆積物の運搬という地質作用にとっては,重力,風,水などの営力が必要で,特に水の役割は液相としてはもちろん,雪や氷のような固相としても重要である。ここでいう地質作用とは,地殻構成物質である岩石の生成,変化,消滅の全過程にかかわりのある物理的・化学的作用のすべてであって,それらの中には堆積作用,火成作用,変成作用はもちろん,地殻変動応力ひずみなども含まれる。ふつうこれらの原因である地質営力は,地殻に対して外側から作用する外的営力と,内側から作用する内的営力とに区分される。
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