地質構造線(読み)ちしつこうぞうせん(その他表記)tectonic line

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地質構造線」の意味・わかりやすい解説

地質構造線
ちしつこうぞうせん
tectonic line

地表から地殻下部あるいはマントル上部にまで達するような深い亀裂の延長が,延々と地表に見られる大断層線。構造線ともいう。日本では西南日本を横断する中央構造線や中部日本を縦断する糸魚川-静岡構造線をさす。またアメリカ合衆国カリフォルニア州北西から南東に横切るサンアンドレアス断層,トルコ北部の北アナトリア断層地質構造線といえる。地質構造線は地質図あるいは地形図上で巨視的に見れば 1本の線で表されるが,実際に野外で観察すると,多くの断層が雁行したり並行したりする断層帯になっていることが多い。そして,全体の規模は通常の断層と比較してけた違いに大きく,その延長はしばしば 100kmをこえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 糸魚川

百科事典マイペディア 「地質構造線」の意味・わかりやすい解説

地質構造線【ちしつこうぞうせん】

単に構造線とも。断層うちその両側地域の地質が著しく異なる場合を,両地域の境界線をなすという意味で地質構造線という。したがってそれは一般に大断層である。たとえば中央構造線糸魚川‐静岡構造線など。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む