日本歴史地名大系 「坂ノ上遺跡」の解説
坂ノ上遺跡
さかのうえいせき
[現在地名]菊川町大字上岡枝
昭和四九年(一九七四)発掘調査を実施。検出したおもな遺構には、弥生前期の竪穴住居跡四基、貯蔵用の竪穴と墓壙三八基、溝七条、中世の掘立柱建物跡二軒のほか、組合せのできない柱穴一八五個がある。また遺物には、弥生前期の木葉文・羽状文・重弧文などを施した壺形土器をはじめ、平行沈線文をつけた甕形土器や蓋などのほか、砥石・凹石・石斧・扁平片刃石斧・石鑿・石包丁があり、中世の瓦器や近世の陶磁器も出土している。
坂ノ上遺跡
さかのうえいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報