坂口昂(読み)サカグチタカシ

デジタル大辞泉 「坂口昂」の意味・読み・例文・類語

さかぐち‐たかし【坂口昂】

[1872~1928]歴史学者。京都の生まれ。京大教授。欧州各国に留学ランケ学風を受け継ぎ、世界史的視野で歴史学を論じた。著「概観世界思潮」「ルネサンス史概説」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「坂口昂」の意味・読み・例文・類語

さかぐち‐たかし【坂口昂】

  1. 歴史学者。文学博士。兵庫県出身。東京帝国大学史学科卒。三高教授、京都帝国大学文科大学教授、京都帝国大学文学部長を歴任。古代ヨーロッパ史を専攻し、特にギリシアローマ文化史研究、ランケ史学の移植に貢献した。主著「概観世界史潮」「独逸史学史」。明治五~昭和三年(一八七二‐一九二八

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

20世紀日本人名事典 「坂口昂」の解説

坂口 昂
サカグチ タカシ

明治・大正期の西洋史学者 京都帝大教授。



生年
明治5年11月15日(1872年)

没年
昭和3(1928)年1月28日

出生地
京都府京都市上京区岡崎北御所町

学歴〔年〕
帝大文科大学史学科(現・東大文学部)〔明治27年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔大正2年〕

経歴
明治31年三高教授を経て、40年京都帝大文科大学助教授に転じ、翌年英、独、仏国に留学。帰国後、45年教授に就任。大正13年より4年間文学部長を務めた。大学在学中にリース教授の指導を受けてランケ史学の学風を継ぎ、歴史を世界史的視野から論じ、また晩年には史学史も講じた。著書に「概観世界思潮」「世界に於ける希臘文明の潮流」「ルネサンス史概説」「世界史論考」「独逸史学史」、訳書ベルンハイム「歴史とは何ぞや」(共訳)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「坂口昂」の解説

坂口昂

没年:昭和3.1.28(1928)
生年:明治5.1.15(1872.2.23)
近代の歴史家。文学博士。兵庫県有馬郡日西原村(神戸市)に生まれる。明治27(1894)年帝国大学を卒業。40年京都帝国大学助教授となり,史学地理学講座(西洋史学)の創設に尽力した。ドイツ,フランス留学を経て,45年教授になり,大正13(1924)年文学部長。学風は,L.リースの薫陶を受け,L.ランケの史学思想を基礎にして,古代ギリシャ・ローマの政治・文化史を壮大な世界文明史的構想から把握する。<著作>『世界史に於ける希蝋文明の潮流』『概観世界史潮』『独逸史学史』,(翻訳)ベルンハイム『歴史とは何ぞや』,リース『世界史の使命』<参考文献>『芸文』19巻5号

(秋元信英)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂口昂」の解説

坂口昂 さかぐち-たかし

1872-1928 明治-昭和時代前期の西洋史学者。
明治5年1月15日生まれ。三高教授から明治45年京都帝大教授となる。専攻は古代ヨーロッパ史。ランケ史学の学風をうけ,ギリシャ,ローマの文化史を世界史的視野でとらえた。晩年は史学史の研究にうちこんだ。昭和3年1月28日死去。57歳。兵庫県出身。帝国大学卒。著作に「概観世界史潮」「独逸(ドイツ)史学史」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「坂口昂」の解説

坂口 昂 (さかぐち たかし)

生年月日:1872年1月15日
明治時代;大正時代の西洋史学者。京都帝国大学教授
1928年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android