座禅豆(読み)ザゼンマメ

精選版 日本国語大辞典 「座禅豆」の意味・読み・例文・類語

ざぜん‐まめ【坐禅豆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 僧侶坐禅をする時、小用を少なくするために食べたところからこの名があるともいわれる ) =からなっとう(唐納豆)
    1. [初出の実例]「清祐持坐禅豆来」(出典鹿苑日録‐天文一八年(1549)二月一七日)
    2. 「御見舞にざぜんまめをもって御越しある」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下)
  3. 黒大豆を甘く煮しめたもの。
    1. [初出の実例]「ここの座禅豆(サセンマメ)は、きりとは能(よい)ともはや酒事になり」(出典:談義本・遊婦多数寄(1771)一)

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百科事典マイペディア 「座禅豆」の意味・わかりやすい解説

座禅豆【ざぜんまめ】

小粒の黒豆雁喰(がんくい)豆)あるいはダイズを甘く煮しめたもの。〈ざぜまめ〉とも。もと僧が座禅をする際に尿を止めるために食べたといわれる。黒豆のものは丹波篠山(ささやま)地方名物

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