基線測量(読み)キセンソクリョウ(その他表記)base-line surveying

デジタル大辞泉 「基線測量」の意味・読み・例文・類語

きせん‐そくりょう〔‐ソクリヤウ〕【基線測量】

三角測量もとになる基線の長さと方位角を正確に測定すること。繰り返しの測定で変化がわかるので、地殻変動調査にも利用される。

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精選版 日本国語大辞典 「基線測量」の意味・読み・例文・類語

きせん‐そくりょう‥ソクリャウ【基線測量】

  1. 〘 名詞 〙 三角測量における基本的方法。もとになる線分の長さと方位角を正確に測定し、これをすべての測量や計算基礎とする。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「基線測量」の意味・わかりやすい解説

基線測量
きせんそくりょう
base-line surveying

三角測量で基準となる最初の1辺の長さを精密にはかる距離測量で,その1辺を「基線」という。できるだけ水平に近い2点を選び,計測する。不変鋼製ワイヤまたはテープ巻尺 (基線尺。 25m) を用いてはかることもあるが,現在では光波測距儀電波測距儀,特にレーザー測距儀というヘリウムネオンレーザー光源とする精度の高い測距儀を用いている。日本には全国で 14ヵ所に基線が設けてあって,1辺の長さは3~10kmにとってあり,観測誤差は 0.1~1.8mmであった。

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世界大百科事典(旧版)内の基線測量の言及

【基線】より

…この三角網の大きさを決定するには,どこかに長さのわかった辺が一つ以上必要である。この長さのわかった辺を基線と呼び,この長さを測量することを基線測量と呼ぶ。日本の一等三角測量では数kmの基線を,25mのアンバー系合金製の基線尺と呼ぶ巻尺で測定していた。…

【測量】より

…精密用巻尺としては線膨張係数の小さいインバール製巻尺がある。これは大規模な三角測量網に長さの単位を与えるための基線測量などに用いられる。 光学的に距離を求めるものとしてタキオメトリーtacheometryの方法がある。…

※「基線測量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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