① モクセイ科の落葉高木。関東地方以西、四国・九州北半部の山地に生える。高さ約一〇メートル。葉は、長さ三〇センチメートル内外の奇数羽状複葉で対生し、ふつう七または九枚の小葉からなる。小葉は長さ八~一五センチメートルの長卵形で先端はとがる。縁に細かい鋸歯(きょし)があり、裏面には短毛がある。初夏、前年伸びた枝の先端に長さ一〇センチメートルあまりの円錐形の花序を出して花冠のない淡緑色の小さな花を密につける。果実は長さ約五センチメートルの長楕円形で厚い翼がある。材は建築・器具・楽器・枕木などに使う。こばち。