世界大百科事典(旧版)内の塩基度(酸)の言及
【酸・塩基】より
…たとえば弱酸といわれるHCN,H3BO3,CH3COOH,H2CO3などではそれぞれpKaが9.32,9.23,4.76,3.9であり,中程度の酸H3PO4,H2CrO4で2.15,0.74,強酸のHCl,HBr,HIなどでは測定できないほどであるが,推定値で-7,-9,-10などとされている。 酸がH+を放出するものであるといっても,その放出のしかたには各種のものがあり,一般に酸1分子当り放出するH+の数をその酸の塩基度といっている。 一塩基酸 HCl,HBr,HNO3,HOCN, HClO,HClO4 二塩基酸 H2CO3,H2SO4,H2S2O3,H2 CrO4,H2PtCl6 三塩基酸 H3PO4,H3[Fe(CN)6]塩基については,H+を減少させるものであるから,1分子当りで減少させる数をその塩基の酸度という。…
※「塩基度(酸)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」