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壊色 エシキ

デジタル大辞泉の解説

え‐しき〔ヱ‐〕【壊色】

《〈梵〉kaṣāyaの訳。袈裟(けさ)と音写。「えじき」とも》僧の衣。青・黄・赤・白・黒の五正色を避け、汚く濁った色を用いたのでいう。

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大辞林 第三版の解説

えしき【壊色】

〘仏〙 〔「えじき」とも〕 袈裟けさのこと。通常、青壊色・黒壊色・木蘭もくらん壊色の三種類がある。不正色ふしようしき。 〔原義は濁った色の意。青・黄・赤・白・黒の五正色およびそれぞれの中間色のようなはっきりした色を、袈裟に使うことを禁じたことから〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

壊色
えじき

仏教の修行僧の衣の色。サンスクリット語カシャーヤkaya(袈裟(けさ))の漢訳で、原色を破壊した色を意味する。インドでは修行者の衣の色は、衣服に対する執着を捨てさせるために、華美な色(青、黄、赤、白、黒の5標準色と緋(ひ)、紫、緑、紅、硫黄(いおう)などの5中間色)は避け、原色を染壊した色を用いた。普通は柿渋(かきしぶ)色で、木、樹皮、果汁などで染められる。中国、日本では通常は木蘭色(もくらんじき)(黄、紅、赤の雑色)の袈裟が用いられる。[阿部慈園]

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世界大百科事典内の壊色の言及

【袈裟】より

…もともとは色名で,壊色(えしき),濁色(じよくしよく)などと訳される。インドの仏教僧団で,不用になったり,捨てられた長短の布片を縫い合わせて,僧尼の着用すべきものとして制定された3種類の衣(三衣(さんえ))を袈裟と称した(図)。…

※「壊色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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