変易(読み)ヘンヤク

デジタル大辞泉 「変易」の意味・読み・例文・類語

へん‐やく【変易】

連声れんじょうで「へんにゃく」とも》
へんえき(変易)」に同じ。
変易生死へんやくしょうじ」の略。

へん‐えき【変易】

[名](スル)変わること。また、変えること。へんやく。
「その形はまたと―することがない」〈有島・惜みなく愛は奪ふ

へん‐にゃく〔‐ヤク〕【変易】

へんやく(変易)」の連声れんじょう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「変易」の意味・読み・例文・類語

へん‐えき【変易】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 変わること。また、変えること。変更。変改。へんやく。
    1. [初出の実例]「孔子曰 受之於天、不変易者形也」(出典万葉集(8C後)五・沈痾自哀文)
    2. 「無常変易のさかひ、ありと見るものも存せず」(出典:徒然草(1331頃)九一)
    3. [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕
  3. 易の三名の一つ。易はわかりやすい道理をいい、万古不易の道理をいうとともに、変化理法を説くとする場合の称。転じて易のこと。
    1. [初出の実例]「易は変易ぞ一陰一陽春夏秋冬たがいに変易せいでは天地人理叶はぬと云心ぞ」(出典:土井本周易抄(1477)一)
    2. [その他の文献]〔鄭玄‐六芸論〕

へん‐やく【変易】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「やく」は「易」の呉音連声で「へんにゃく」とも )
  2. へんえき(変易)
    1. [初出の実例]「一切衆生ことごとく、常住仏性備はれり、仏は常に世にゐます、実には変易ましまさず」(出典:舎利講式和讚(1111頃))
    2. [その他の文献]〔北本涅槃経‐二七〕
  3. へんやくしょうじ(変易生死)」の略。
    1. [初出の実例]「昔日只就分段故。云滅度。而今猶有変易。故実不滅也」(出典:法華義疏(7C前)二)

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普及版 字通 「変易」の読み・字形・画数・意味

【変易】へんえき

かわる。〔周易正義、易の三名を論ず〕易乾鑿度(えきゐけんさくど)に云ふ。易は一名にして三義を含む。謂(いはゆる)易なり、變易なり、不易なり。

字通「変」の項目を見る

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