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多頭飼育 たとうしいく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

多頭飼育
たとうしいく

畜産経営で経済的効率を高めるために,一経営単位に多数の家畜飼養すること。畜産経営では飼養家畜の数が経営規模の指標となるから,多頭飼育化は経営拡大の方向を示す。日本の畜産部門にも,酪農,養豚肉牛,養鶏のすべてにわたって,飼養戸数の漸減,一戸あたりの飼養数の増大という傾向が進んでいる。農業外の大資本の進出が著しいことが最近の特徴。

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知恵蔵の解説

多頭飼育

複数の動物を飼育すること。遊び相手と一緒に、あるいは親子関係で、複数の動物を家庭内で飼育することは決して珍しくない。動物もそのような生活を楽しむと考えられる。しかしながら、常識を超えた多数の動物の飼育については問題がある。正しい飼育ができる限度を超えた多頭飼育は、社会の中で問題視されるようになっている。これは単なる多頭飼育ではなく、状態の悪い動物たちを尋常ではない数保有することであり、動物との生活ではなく「動物蒐集(しゅうしゅう)」と考えられる。このような異常な飼育形態は、臭いやゴミ、動物の排泄物の蓄積の問題で他人の迷惑になるばかりか、栄養不良やストレスにより動物の病気と死を作り出すことにつながり、動物福祉の精神に反している。

(石田卓夫 日本臨床獣医学フォーラム代表 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

たとうしいく【多頭飼育】

畜産経営において,飼養する家畜の頭数を増し経営規模を大きくすることは,労働生産性の向上,飼料・生産物の流通の合理化,機械化など新技術の導入などの面で有利に働き生産費を低下させる。この目的のために家畜・家禽(かきん)を一つの経営で多頭数まとめて飼育することを多頭飼育とか多頭羽飼育という。何頭以上を多頭飼育と呼ぶかについては,種々の条件があり決めにくい。日本の畜産は,第2次世界大戦前は農家の副業として行われることが多く少頭数の飼育が普通であったが,昭和30年代の後半からは専業経営が増えて,乳牛では50頭以上,繁殖豚では100頭以上,肥育豚では数千頭,ニワトリでは数万羽といった大規模な経営が増加してきている。

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