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夜への長い旅路 よるへのながいたびじLong Day's Journey into Night

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夜への長い旅路
よるへのながいたびじ
Long Day's Journey into Night

アメリカの劇作家 E.オニール戯曲。金のために才能を浪費した役者ジェームズ・ティロン,その妻で麻薬患者のメアリー,2人の放蕩息子ジェーミーとエドマンドを配して一家の愛憎が入り乱れる暗く深刻な心理的葛藤を描いた自伝的戯曲。 1941年には脱稿していたが,作者は遺言で死後 25年間公開を拒否。 56年エール大学から刊行され,ニューヨークのヘレン・ヘイズ劇場で上演,57年4度目のピュリッツァー賞を得た。

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デジタル大辞泉プラスの解説

夜への長い旅路

1956年初演のユージン・オニールによる戯曲。原題《Long Day's Journey into Night》。オニールの自伝に基づく作品。1957年に第11回トニー賞(演劇作品賞)、ピューリッツァー賞戯曲部門を受賞。1962年に映画化された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夜への長い旅路
よるへのながいたびじ
Long Day's Journey Into Night

アメリカの劇作家オニールの四幕戯曲。1941年作。1956年初演。「オニールの遺書」ともいわれる自伝色濃厚な作品。ニュー・イングランドの小さな港町の別荘を舞台に、吝嗇(りんしょく)で芸術家としては失敗した俳優の父、麻薬中毒の母、アル中の兄、結核を発病した詩人気質の弟(青年時代の作者)の四人家族が、愛情と憎悪の狭間(はざま)で、互いに傷つけ責め合いつつ理解し許し合うという凄絶(せいぜつ)なありさまが、ある夏の朝から深夜までという古典的時間構成のなかでリアルに描かれる。作者は家庭の恥部を暴露したこの作品を「血と涙がつづった古い悲しみの劇」とよび、死後25年間の上演を禁じたが、夫人の判断で公表された。作者畢生(ひっせい)の名作である。[一ノ瀬和夫]
『清野暢一郎訳『夜への長い旅路』(1956・白水社)』

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