夜叉五倍子(読み)ヤシャブシ

デジタル大辞泉 「夜叉五倍子」の意味・読み・例文・類語

やしゃ‐ぶし【夜×叉五子】

カバノキ科の落葉小高木。山地自生。よく枝分かれし、葉は長楕円形で先がとがる。3月ごろ、枝先に雄花穂を垂れてつけ、それより下方球状の雌花穂をつける。果穂は松かさ状をし、タンニンを含む。みねばり。

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精選版 日本国語大辞典 「夜叉五倍子」の意味・読み・例文・類語

やしゃ‐ぶし【夜叉五倍子】

  1. 〘 名詞 〙 カバノキ科の落葉小高木。本州の福島県以西、四国、九州の山野に生える。高さ五~七メートル。樹皮には緑白色の斑点がある。葉は柄をもち長さ五~一二センチメートルの狭卵形、一三~一七対の側脈をもち縁に不規則な二重の鋸歯(きょし)がある。雌雄同株。早春、葉に先だって枝先から暗紫褐色でひも状の雄花穂を垂れ、その下部に楕円形で紅色の雌花穂を直立する。果穂は楕円形で長さ約二センチメートル、「ふし」のかわりに染料に用いる。材は挽物細工・薪炭用。やしゃはんのき。みねばり。
    1. [初出の実例]「あのつらを見ねへ紺屋でつかふヤシャブシのやうだぜ」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)二)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「夜叉五倍子」の解説

夜叉五倍子 (ヤシャブシ)

学名Alnus firma
植物。カバノキ科の落葉高木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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