大名飛脚(読み)ダイミョウビキャク

デジタル大辞泉 「大名飛脚」の意味・読み・例文・類語

だいみょう‐びきゃく〔ダイミヤウ‐〕【大名飛脚】

江戸時代大名国元江戸藩邸との通信のために設置した飛脚

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精選版 日本国語大辞典 「大名飛脚」の意味・読み・例文・類語

だいみょう‐ひきゃくダイミャウ‥【大名飛脚】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、諸大名が、その藩地と江戸藩邸との通信のために設けた専用の飛脚。尾張紀伊家などの七里飛脚の類。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「大名飛脚」の解説

大名飛脚
だいみょうひきゃく

江戸時代,大名が設けた飛脚。近世の藩は城下と江戸・京都・大坂その他の土地との連絡のために,足軽・仲間・小者を飛脚として使用し,郵便物を輸送させた。代表的なものに名古屋藩和歌山藩の七里飛脚や金沢藩の三度飛脚などがある。七里飛脚は国元と江戸を結ぶために7里ごとにおいた飛脚だが,大名飛脚は一般的には継飛脚形式ではなく,交代せずに直接目的地まで運送した。藩財政の悪化から町飛脚に輸送をゆだねたり,七里飛脚をまねて,一定距離間隔の宿駅本陣・問屋へ書状輸送を任せたりした藩もある。

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旺文社日本史事典 三訂版 「大名飛脚」の解説

大名飛脚
だいみょうひきゃく

江戸時代,諸大名が江戸藩邸と国元との通信にあたらせた飛脚
幕府が設けた継飛脚 (つぎびきやく) に対する。尾張藩紀伊藩の七里飛脚はその例。しかし費用がかさむため,民間の町飛脚が発達すると多くの大名はこれに転用した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大名飛脚」の意味・わかりやすい解説

大名飛脚
だいみょうひきゃく

江戸時代,諸大名が藩と江戸の藩邸との間の連絡に用いた飛脚。費用がすべて大名自身にかかったため,その負担に耐えかねて,町飛脚の発達とともに衰微した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大名飛脚」の意味・わかりやすい解説

大名飛脚
だいみょうひきゃく

飛脚

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