大学生協(読み)だいがくせいきょう(その他表記)University Co-operative

共同通信ニュース用語解説 「大学生協」の解説

大学生協

消費生活協同組合一種。大学や短大高専などで、学生教職員組合員となり、生活に必要なサービスを提供する。学生らは大学などに入った際に出資金を払い、卒業などで脱退する際に返還を受ける。組合員が参加する総代会などが方針を決め、委託された職員が店舗などを運営する。主な事業は、食堂の運営、教科書などの書籍パソコンの販売、住宅探しの仲介、旅行や自動車教習所窓口など。

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大学事典 「大学生協」の解説

大学生協
だいがくせいきょう
University Co-operative

生活協同組合のうち,全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)のことで,大学の学生や教職員を対象とする。日本の大学生協の歴史は,同志社中学校の教員であったキリスト教社会主義者の安部磯雄が1898年(明治31)に創設した「同志社学生消費組合」にさかのぼる。欧米留学から帰朝した安部は,学生相手に暴利を貪っていた当時の商習慣に憤慨し,イギリスの社会主義者ロバート・オーウェンの思想の流れを汲むイギリスのロッチデールの協同組合運動をモデルに,資本を持たない学生たちの少額出資を集積し商品の共同購入をする組合をつくって学生生活を助けた。今日,大学生協は,独占禁止法23条5項の適応除外規定により再販売価格維持の義務を負わないので,市販価格の1割引程度で書籍等を販売することが多い。近年,各大学がクレジットカード会社と提携して発行するTuoカードの事業を開始し,これが大学生協の組合員証の役割を果たす傾向にある。2016年(平成28)現在の全国大学生協連の会員数219(うち大学生協205),会員組合員154万4426人,会員出資金9億6612万円。
著者: 松浦寛

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大学生協」の意味・わかりやすい解説

大学生協
だいがくせいきょう

全国大学生活協同組合連合会

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