大衡(読み)おおひら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大衡」の意味・わかりやすい解説

大衡(村)
おおひら

宮城県中部、黒川郡にある村。北西部の丘陵地王城寺原(おうじょうじはら)はかつては旧陸軍の演習場で、第二次世界大戦後、一部は開拓者が入植したが、そのほか陸上自衛隊が使用している。仙台市と大崎(おおさき)市の中間に位置し、村の中央部を東北自動車道(大衡インターチェンジがある)、国道4号、457号(羽後街道)が南北に縦貫している。米作を中心として、花卉(かき)など園芸農業が盛んである。また、仙台北部中核工業団地が建設され、さらに仙台北部中核テクノポリスの最重点整備地区となり、先端技術産業が進出している。面積60.32平方キロメートル、人口5849(2020)。

[境田清隆]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「大衡」の意味・わかりやすい解説

大衡[村] (おおひら)

宮城県中央部,黒川郡の村。人口5334(2010)。鳴瀬川とその支流吉田川にはさまれた丘陵地にある。東部の丘陵では亜炭を産出していたが,1950年代半ばをピークに衰退し,72年にはすべてが閉山となった。1956年ころから丘陵を刻む谷底などで開田が進み,近年は米作のほか,酪農やリンゴの生産,花卉栽培がふえている。村面積の約20%を占める北西部の王城寺原は明治末期に陸軍の演習場となり,第2次大戦後アメリカ軍が接収したが,現在は陸上自衛隊の演習場になっている。国道4号線が通り,東北自動車道のインターチェンジがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android