大覚野峠(読み)だいかくのとうげ

日本歴史地名大系 「大覚野峠」の解説

大覚野峠
だいかくのとうげ

現北秋田郡阿仁町と仙北せんぼく郡西木村との境。大仏だいぶつ(一一六七メートル)北方四キロの地点に位置し、標高五八二メートル。阿仁あに街道が通ずる。「秋田風土記」の仙北郡上檜木内かみひのきない(現仙北郡西木村)の項に「大地田是より阿仁道馬よし大学野を歴て繋沢を下り秋田郡比立内に出る 山中五里 阿仁まで八里余 大学野はむかし今宮大学休足せし地と云 故に名とす」とあり、阿仁へ通るものは上檜木内村に宿泊したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大覚野峠」の意味・わかりやすい解説

大覚野峠
だいがくのとうげ

秋田県中央部,米代川の支流阿仁川玉川の支流檜木内川との分水嶺をなす峠。標高 582m。北秋田市仙北市の境にある。江戸時代阿仁鉱山と南の仙北地方を結び,人馬の背で米などを運ぶ重要路であった。国道 105号線が通り,峠の北東約 2kmを秋田内陸縦貫鉄道が十二段トンネルで抜ける。

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