大高山神社(読み)おおたかやまじんじや

日本歴史地名大系 「大高山神社」の解説

大高山神社
おおたかやまじんじや

[現在地名]大河原町金ヶ瀬 神山

かなの西端、刈田かつた郡境に近く、東流する白石しろいし川左岸の丘陵先端にある。大高(大鷹)(観蹟聞老志)、大高白鳥明神(封内名蹟志)とも称された。祭神日本武尊・橘豊日尊。旧郷社。元禄(一六八八―一七〇四)初期までは約一・五キロ東北方字だいやまの小丘陵上にあったが、同一二年に焼失、その後旧社地の南東低地に移り、大正四年(一九一五)現在地に移転した。社伝によれば敏達天皇元年の創建という。「続日本後紀」承和九年(八四二)五月一一日条に「大高山神」とみえ、従五位下にあずかっている。貞観一一年(八六九)には神階は従五位上に昇り(「三代実録」同年三月一二日条)、「延喜式」神名帳では名神大社

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大高山神社」の解説

大高山神社

宮城県柴田郡大河原町にある神社。敏達天皇の時代の創建と伝わる。祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)、用明天皇。正応6年(1293)の刻印のある鰐口(国指定重要文化財)、南蛮鉄鳥居などの文化財がある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の大高山神社の言及

【大河原[町]】より

…農業は米作中心であるが,兼業化が著しい。大高山神社には東北地方最古といわれる鰐口がある。【千葉 立也】。…

※「大高山神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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