大黄(読み)ダイオウ

デジタル大辞泉 「大黄」の意味・読み・例文・類語

だい‐おう〔‐ワウ〕【大黄】

タデ科多年草の数種の総称。中国西部の高山に自生し、高さ約2.5メートル。葉は大きく、手のひら状に裂けている。夏、緑白色の多数の花が総状に咲く。根茎は肥大し、乾燥したものを漢方緩下剤健胃剤にする。日本でもカラダイオウが栽培される。

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精選版 日本国語大辞典 「大黄」の意味・読み・例文・類語

だい‐おう‥ワウ【大黄】

  1. 〘 名詞 〙
  2. タデ科の多年草。中国原産で、中国・シベリアシリア・ヒマラヤ地方に広く分布する。高さ一~二メートル。茎は中空。地下に肥大した根茎がある。葉は長柄をもち幅三〇~九〇センチメートルの心臓形で縁が浅く三~七裂する。夏、ごく小さな黄白色の花が穂状に密集して咲く。根を煎(せん)じて健胃薬・下剤に用いる。〔大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)〕
    1. [初出の実例]「巴豆(はづ)、大黄(ダイワウ)牽牛子(けんぎうし)は、いづれも下る薬ぞかし」(出典:仮名草子・尤双紙(1632)下)
  3. 植物ぎしぎし(羊蹄)」の異名。〔物類称呼(1775)〕

おお‐しおほ‥【大黄】

  1. 〘 名詞 〙からだいおう(唐大黄)」の古名。〔本草和名(918頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「大黄」の解説

大黄 (ダイオウ)

学名Rheum officinale
植物。タデ科の多年草,薬用植物

大黄 (ダイオウ)

植物。タデ科の多年草,薬用植物。ギシギシの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大黄の言及

【漢方薬】より

…すなわち低カリウム血症,血圧上昇,ナトリウム・体液の貯留,浮腫,体重増加,ミオパチー。(c)大黄 下痢,腹痛,骨盤内臓器の充血。(d)人参 不眠,高血圧。…

※「大黄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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