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天使よ故郷を見よ てんしよこきょうをみよLook Homeward, Angel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天使よ故郷を見よ
てんしよこきょうをみよ
Look Homeward, Angel

アメリカの小説家トマスウルフの自伝的小説の第1作。 1929年刊。作者を思わせる青年ユージン・ガントがノースカロライナの山間の町で生れ育ち,地元の州立大学を経てハーバード大学入学を決意して出発するまでを扱う。父母,兄,思春期の恋愛など多くのエピソードを,ほとばしるような情熱的文章で語る膨大な作品。ガントの物語は次作時と川について』 (1935) に引継がれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天使よ故郷を見よ
てんしよこきょうをみよ
Look Homeward, Angel

アメリカの小説家トマス・ウルフの長編小説。1929年刊。初め劇作家志望であったウルフの処女作で、これ以後の小説とともに自伝的大河小説を構成する。作者自身をモデルとする主人公ユージン・ガントが、南部の町アルタモントに生まれてから、州立大学を卒業し、ハーバード大学大学院に入学するところまでを扱った自伝的小説。芸術家肌の石工である父ガントと、実利的な宿屋の経営者である母イライザとの相克、孤独な少年の心を深い愛情で満たす女教師マーガレットとの交流、年上の女性ローラとの初恋と失恋、兄ベンの突然の死など、さまざまなできごとを通して、多感な主人公の青春の哀歓を詩情あふれる文体で描く。のちにケティ・フリングズ脚色の『天使よ故郷を見よ』は、ブロードウェーで評判となり、1958年度演劇部門のピュリッツァー賞を受賞した。[古平 隆]
『大沢衛訳『天使よ故郷を見よ』(新潮文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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