天守山地(読み)てんしゅさんち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「天守山地」の意味・わかりやすい解説

天守山地
てんしゅさんち

山梨県南西部から静岡県中部、富士山西方御坂山地(みさかさんち)の南部に連なる山地天子山地(てんしさんち)ともいう。竜ヶ岳(1483メートル)、毛無(けなし)山(1964メートル)、雨ヶ岳(1772メートル)、天子ヶ岳(1330メートル)などの山々を含む。地質的には御坂山地とほぼ同様の海底火山に由来する岩石および貫入岩体よりなるが、一部に堆積(たいせき)岩を挟む。訪れる人の少ない山地であったが、山麓(さんろく)の朝霧高原(あさぎりこうげん)の開発、東海自然歩道が天子ヶ岳付近を通ることから今後の発展が期待される。

吉村 稔]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天守山地」の意味・わかりやすい解説

天守山地
てんしゅさんち

天子山地ともいう。山梨・静岡県境に南北に連なる山地。東は断層崖富士山麓朝霧高原に接し,西は富士川の谷に続く。最高峰毛無山 (1946m) のほか雨ヶ岳 (1772m) ,天子ヶ岳 (1330m) などがある。大部分は新第三紀の地層から成り,一部に石英閃緑岩ひん岩が貫入する。

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世界大百科事典(旧版)内の天守山地の言及

【天子山地】より

…山梨・静岡県境をなす山地。天守(てんしゆ)山地ともいう。東は富士山西麓に接し,西は富士川の谷に臨む。…

※「天守山地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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