天然寺(読み)てんねんじ

日本歴史地名大系 「天然寺」の解説

天然寺
てんねんじ

[現在地名]掛川市仁藤町

さか川の南岸、逆川に架かる奥姫おくひめ橋の南にある浄土宗寺院。山号は泉洞山、本尊阿弥陀如来。明応三年(一四九四)創建で、開山は専蓮社秀誉(結縁寺村の長谷川氏の出身)という(掛川誌稿)。「言継卿記」弘治三年(一五五七)三月二日条によると、この日駿河国藤枝を発った山科言継は、大井川から小夜中山さよのなかやまを越えて「懸川宿天然寺、浄土宗」に宿泊している。


天然寺
てんねんじ

[現在地名]江南市上奈良

竜興山と号し浄土宗西山禅林寺派。本尊阿弥陀如来。境内一千七〇六坪。「徇行記」によれば、寛永二〇年(一六四三)達長年の所願により曼陀羅まんだら寺三〇世洞空により建立。現在の山門は文政二年(一八一九)本堂は弘化年中(一八四四―四八)に建立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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