天間林(読み)てんまばやし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「天間林」の意味・わかりやすい解説

天間林
てんまばやし

青森県南東部上北郡(かみきたぐん)にあった旧村名(天間林村(むら))。現在は上北郡七戸(しちのへ)町の北部を占める地域。2005年(平成17)、七戸町に合併。旧村域は八甲田(はっこうだ)山東斜面から小川原(おがわら)湖付近に及ぶが、約50%が山林である。水田は中野川などの流域にあり、台地上は第二次世界大戦前までは陸軍の軍馬補充部用地であったが、戦後は畑地に転換された。1969年(昭和44)多目的の天間ダムが完成し、1200ヘクタールの開田が実現した。国道4号(陸羽(りくう)街道)が通じるほか、みちのく有料道路が開通し、青森―八戸(はちのへ)間が短時間で結ばれるようになった。鉄道は、南部縦貫鉄道が通じていたが、経営難のため1997年(平成9)休止、2002年廃止された。

横山 弘]

『『天間林村史』(1981・天間林村)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天間林」の意味・わかりやすい解説

天間林
てんまばやし

青森県東部,八甲田山(1585m)の東麓を占める七戸町北部の旧村域。1889年天魔館(てんまだて)村,野崎村,中岫(なかぐき)村,花松村,附田(つくた)村,榎林村,二ツ森村の 7村が合体して天間林村が発足。2005年七戸町と合体。農林業が主産業。水利に乏しいため,坪川上流にダムを建設して畑地の水田化が進められた。酪農も行なわれる。北部に坂上田村麻呂ゆかりの千曳神社(ちびきじんじゃ)があり,東部には国指定史跡で 2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産として世界遺産の文化遺産に登録された二ツ森貝塚がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「天間林」の意味・わかりやすい解説

天間林 (てんまはやし)

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